32号 出張蕎麦打ちは楽し (2008/6/29)

梅雨も本格的になり、雨模様の日が続くようになりました。雨に濡れた紫陽花がしっとりと息づいています。いかがお過ごしでしょうか。
今日は出張蕎麦打ちのお話をいたします。

出張は、営業品目には載せているのですが、これまではあまりご注文がありませんでした。
ところがどうしたわけか、このところ、4月5月6月と続いて3件、ご依頼がありまして行ってきました。これがなかなかバラエティー豊かな、面白い体験でした。

4月に呼んでいただきましたのは、千葉市郊外の千城台という所にある、とある戸建分譲住宅地。
こちらは145戸という大規模な分譲地でありまして、今も続々と分譲中なのですが、そのディベロッパーさんが、すでにお住まいのかたがたのコミュニティー作りのためのイベントとして蕎麦打ち体験を企画されたのです。

こちらでは毎月イベントこういうイベントをやっていらっしゃるのだそうです。つまり、家を作って売って終わりでなく、良い街づくりにまで末永く関わっていこうということなんです。とても立派ですね。

とういことで、その分譲地の販売センターで、出張蕎麦打ち教室をしてまいりました。
蕎麦打ちを体験していただいたのは5組のご家族。机をお借りし、持参した打ち台とこね鉢を並べます。茹ではプロパンとコンロを用意していただいたのですが、屋内で火をたくのは危険なので場所は外です。雨が降らなくて良かった。

小さなお子様連れの若い夫婦あり、中国人のご家族あり、定年後の老夫婦ありと、なかなかバラエティーにとんだお客様でした。
二組同時進行で蕎麦打ちをしていただき、打たれた蕎麦を少しずつ茹でて試食、残りはお持ち帰りいただきました。
皆さん、それぞれが打った蕎麦を少しずつ召し上がりながら、話に花が咲いていましたから、コミュニティー作りに少しは役立ったかな、と思います。


5月にありましたのは、これは都内の某大企業の関連会社からの依頼でした。その会社がオフィスを引っ越された、その引越し披露パーティーで、取引先の方々に引越し蕎麦を振舞いたい、という企画でした。

場所は、できたばかりの新人気スポット赤坂サカスのBizタワーにあるオフィス。人工芝の敷いてあるなんとも不思議なスペースでした。
人工芝に粉が入り込んでは大変ですのでビニールシートを敷き、机の上にやはり打ち台と鉢をセットします。パーティーは夕方からなのですが、それまでに社員の方が蕎麦を打っておくという企画なのです。当初の予定では、半分くらいは私が打つという話になっていたのですが、行ってみると皆さん意欲的で、僕も私もと、入れ代わり立ち代わりどんどん打ちに来られます。

そして日も暮れてカンパーイの声とともにパーティー開始。お客様も続々といらして盛り上がる中、さらに社員の方々が蕎麦打ちを続行。そのうちにお客様の中からも「やってみたい」という方が現れ、結局その日の午後から夜にかけて、100人前を超える蕎麦を打って召し上がった勘定になります。

このオフィスにはIHのコンロがあり、大きなズンドウ鍋もありましてそれで茹でたのですが、やはり火力も弱く火加減の調節が難しく、家内は大変苦労したようです。私はずっと蕎麦打ちのほうにつきっきりでしたので、茹でに一人、家内のお友達に応援をお願いしました。Kさん、とても助かりました。ありがとうございました。
とてもユニークな新オフィスお披露目パーティーになったと、社長さんはじめ皆さんにとても喜んでいただきました。


そして6月は、柏市のある個人のお宅で、これは引越しならぬ新築祝いに出張蕎麦打ちを、というご依頼をいただきまして、先週行ってまいりました。
新築成った新しい家のお披露目に、10年ぶりで顔を合わせるというご親戚の方々が集い、皆様注目の中で蕎麦を打つのは、ちょっと緊張しました。この日は蕎麦だけではなく、鴨ローストとだし巻き卵のご注文もいただきましたので、私が蕎麦を打っている間に家内がその用意をし、それらを肴にビールを一杯やっていると蕎麦が打ちあがるという段取りです。

親戚の集まりにふさわしく昔話に花が咲き、お酒の回ってきたおじさんが子供たち相手に「お前のお父さんお母さんはえらい。尊敬しなきゃいかん」とお説教するという、日本中どこにでも見られる和やかな雰囲気の中で蕎麦を味わっていただき、喜んでいただけたのは、こちらもとてもうれしい気持ちでした。

皆様も、お引越しに、ご新築のお披露目に、どうぞ蕎麦さかいの出張蕎麦打ちをご用命ください。
http://soba-sakai.com/party.html

うちの新築工事も順調に進んでいます。来週には足場が取れて、全容が姿を現す予定です。
引越しは8月、新装開店は9月の予定です。
また、ご報告いたします。


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