18号 蕎麦さかいの看板あんどんが出来ました (2007/5/15)

緑濃い季節になりましたね。駒沢公園のけやきの樹々も空を覆いつくすようになり、風が吹くとさわさわと鳴って、とても爽やかです。けやきといえば世田谷区の樹でありまして、このあたりにはけやきの大木がたくさんあります。大きいのは5階建てのビルくらいは優にあるでしょうね。伸びやかに育っていっぱいに葉を茂らせて立つ姿はたくましく頼もしく感じられます。

我が家の前にも若いけやきが2本植わってるのです。この子達もお兄さんお姉さんのようにでっかく育ちたいんでしょうけれど、なにしろ小さなこの家を覆い尽くすような勢いで伸びるもんですから毎年剪定をするのです。だからかわいそうに、伸びてはばっさり切られ、伸びやかに育つことができないでいるのです。でもけなげなことに、この季節になると一生懸命枝を伸ばしてびっしりと葉をつけるのです。丈が寸詰まりなところにモリモリと葉を茂らせるものですからちょっと不恰好で、心が痛みます。しかも葉と葉が重なって蒸れてしまいそうで、もう少ししたら今年もまた葉をすいてやらなければなりません。

さてけやきの話は置いといて、今日は、蕎麦さかいのあんどんが出来てきたお話をいたします。

実はこれは昨年10月に開店した時からの課題でした。なにしろ住宅街にある普通の家で、表札はあるけれど看板も何も無い。かといって道を歩いてる人がふらっと入ってきても困るので「蕎麦屋です」という看板は出さないんですが、しかし予約で来られたお客様もこれではわからない。何かそれらしいサインは必要なのです。

そこで私は当初、縦長のちょうちんに「蕎麦さかい」と江戸文字で書いてもらって、お客様のいらっしゃる時だけ玄関に掲げるというアイデアを提示し、自由が丘にたまたま提灯もやってる看板屋さんがあるものですから、そこへ行ってサイズと値段まで聞いてきました。安いものなんですよ。せいぜい数千円。ところがちょうちんは家内が難色を示しましてねえ・・・ で、それはあきらめました。

しかし何か無いと、やはりわかりづらい。そこで、浮上したのが置き行灯です。チョーチンはダメだけどアンドンならいいかも、というんですね、なぜか。そこでいろいろ見て回りました。合羽橋の道具街でもいくつかあったのですが、飲み屋街に置いてあるような安っぽいのしかなくてダメ。ヤマギワなどの照明屋さんでは、室内に置くものはデザインの良いものもいろいろあるのですが、屋外用のは無いんですね。そのほかネットでもいろいろ探したり、知り合いのデザイナーの方にカタログを見せてもらったりしましたが、なかなか妻のおめがねにかなうものが無く・・・

そうしたところ、妻がネットでいくつか見つけてきた中に「アイアンクラフト天使廊」というところがありました。ここです。
http://www8.ocn.ne.jp/~tenshiro/
これが、ホームページで見る限り、なかなかセンスが良いということで、こちらにお願いしてデザインをしてもらいました。何案かデザインを作ってくださり、またこちらのいろいろな要望にも丁寧にこたえてくださいました。デザインも製作も一つ一つの手作りですので時間はかかりましたが、ついに「出来上がりました。今日発送します」という電話がありました。

そして5月13日、待ちに待ったのがやってきました。さっそく外において写真を撮ってみました。ぜひ見てみてください。ここにあります。
http://soba-sakai.com/kanban

あえて「蕎麦」はいれませんでした。予約で来られるお客様ばかりですからこれでお分かりいただけるかと。そして、ふくろうですが、私が実はふくろう好きなものですので、お願いして入れてもらいました。ご来店くださった方はご存知のように、うちにはふくろうがいろいろといるのです。夜になって明かりが入るとかなり目立ちます。これを目印に来ていただければ安心です。

なかなか良い出来栄えだと妻も私も満足しています。しかし、特注手作りのアイアンクラフトですからね。ここだけの話、お値段はチョーチンの数十倍。

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さて、話は変わりますが、家作りは少しずつ構想が固まってきました。といってもまだまだ入り口の段階です。先回、蕎麦釜のお話をちょっといたしましたが、そんなことの前に、一番大きな分かれ目は、客席すなわち我が家のリビングダイニングを1階に作るか2階に持っていくか、という問題です。これでゾーニングの基本が全く変わってきます。設計士さんにいくつかのプランを出していただいて、みんなで額をつき合わせて検討すること数回。少しずつ見えてきました。

1階を客席にして寝室などのプライベートゾーンは2階というのがもっとも基本の考え方で、今の家もそうなっています。ただ、2階のほうが日当たりも見晴らしも良いのは当然ですから、そちらに客席を持っていったほうが気持ちの良い空間になるともいえます。お客様にとってもそうですし、私たちが一番多くの時間をすごすのもリビングダイニングですので。ただそうすると、お客様に2階まで上がっていただかなければならないのと、生活動線が長くなってしまうのが問題です。リビングやキッチンと玄関との往復が昇り降りになって、食料品の運び込みやゴミ出しなどが特に大変になりそうです。

これは、住む私たちの問題であると同時にお客様みなさまの問題でもありますので、今回特別企画として、メルマガ読者の皆様からご意見を頂戴したく、アンケートを作らせていただきました。ここのページを見ていただいて、どうか1階案2階案どちらが良いと思われるか、清き一票をお願いいたします。
http://soba-sakai.com/newhome 
もちろん、多数決というわけではありませんので。念のために。

それでは、今月も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。皆様のお越しを心からお待ちしております。


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