16号 春のニュース特集 (2007/3/27)
こんにちは。蕎麦さかいです。

いよいよ桜がほころび始めました。春ですね。
英語では飛び跳ねたり泉がわいたり。ラテン語系では簡潔に第一の時、最初の季節。そしてわが日本語では“張る”という、芽吹きの力がみなぎるさまから来ているとか・・・ 春は草木も人も、張り切る季節なのですね。

今日は蕎麦さかいの最近のニュースからお送りいたします。

まず先週金曜日、初めて昼と夜にお客様をお迎えした、というニュースです。原則としては1日1組さまなのですが、その日にたまたま昼2名さま、夜4名さまという予約をいただきました。少し前までは昼夜連続はとても準備が間に合わないという感じでしたが、今回は前日にかなり仕込みをし、お客様にも昼夜同じメニューにしていただいて、おかげさまで無事にお出しすることができました。ヨチヨチ歩きであることには変わりないのですが、それでも少しずつ慣れてきたということだと思います。

それからもう一つ、これも初めてのことなんですが、リビング蕎麦に、なんと言いましょうか、初めてお会いするかたばかりのお客様がいらっしゃいました。これまでは私か妻か、どちらかの知り合いが少なくともお一人はいらっしゃったのです。お聞きするとお住まいがご近所で、お友達のお友達から聞かれてネットで見て予約されたとのこと。当方ちょっと緊張していたのですが、ご家族連れでとても和やかな楽しい雰囲気のお客様でした。

まだあります。実は2月はおかげさまで初めて単月黒字になりました。3月も大丈夫そうです。「それじゃ儲からないでしょ」とご心配いただいている蕎麦さかいですが、なんとかトントンになるようになって来ました。これもお客様のおかげです。ありがとうございます。

でもお金的にはやっとトントンなのですが、気持ち的にはすごーく儲かっていると言うとおかしいですが、豊かな気持ちなのです。と言いますのは、こんな未熟な蕎麦さかいでも、ちゃんとした材料を使ってちゃんとした仕事をしてそこそこのお値段でお出しすれば、お客様には「おいしかった」「満足したなあ」と思っていただるんです。そうすると自然に「良かったなあ」「得したなあ」という気持ちになられまして、「ありがとう」のオーラを出しながら帰って行かれるのです。やってる私たちはお金をいただいて、さらにもっとうれしい「ありがとう」までいただける。これは幸せなことです。

お客様から「ごちそうさま」や「ありがとう」をいただくのは、本当に豊かな気持ちになります。そしてそれが蓄積していけば、人生の大きな財産に、お金と同じくらい、あるいはそれ以上に大きな財産になっていくような気がします。なんと言っても人生の一番の財産は人のつながりですから。蕎麦さかいを始めたおかげで古くからの知り合いの方と再びつながりができたり、お友達のお友達とも知り合いになれたりと、次第しだいに輪が広がっていきつつありまして、私も家内もとてもハッピーです。

それからさらにさらに、これはビッグニュースです。蕎麦さかいの移転計画が始動しました。蕎麦さかいは自宅でやるのがコンセプトですから自宅を引っ越すのです。土地を購入して建物を建てるわけです。もともと最初からそういう計画ではありました。まず今の住居でやってみて、慣れてきたら自宅を引っ越してもう少し本格的にやる、という計画だったのです。なにせキッチンにしろ客席にしろ、今の家はごく普通の作りですので、やはりお店をやるにはいろいろとやりにくいことが多いのです。キッチンに二人立つことさえ難しい狭さですので。10月から開始して約半年たって、大体様子もつかめてきましたので、さてこれからどういう家にするか、いろいろ考えていこうというところです。

と言いましても遠くには行きません。今のところの近くに越すつもりです。1年後くらいには、新しい蕎麦さかいが誕生してるといいな、と思っています。

今月も蕎麦さかいのメルマガをお読みいただきまして、ありがとうございました。
4月は新しい生活が始まる月。ちょっとした緊張と期待をもって、人生の新しいページを開きましょう。


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