14号 税金の申告をしてきました (2007/2/8)
酒井です。少しご無沙汰してしまって、申し訳ありません。お元気でいらっしゃいますか。
しかし暖かいですねえ。ぽかぽかで、今日など上着を着て歩いていると暑いくらいでした。東京の初雪がもっとも遅かった記録は2月10日、1960年のことだそうです。明日あさっては雨の予報ですが、気温は高めのようで雪になる可能性は少なく、記録更新は間違いないようです。これは1876年からの観測記録ということですから130年間で初めてなのですね。すごいことです。まさに温暖化を実感する毎日です。

さて今日の話題は、税金の申告、です。ついにやってまいりました、税金の季節。今年は私も初めて事業所得がありまして、それを含めた確定申告をしてきたわけであります。

恥ずかしいですが白状しますと、この年になるまで税金の申告については全く無知でした。これまでは税金のことはずっと家内に任せっぱなしで書類すら見たことがありませんでした。で、退職して蕎麦屋を始めようということで、税務署に聞きに行って眼鏡美人のお嬢さんに説明してもらい、開業届けなる書類を出し、税務署で教えてもらった青色申告会なるものに加入し、そこでオススメのやよいの青色申告というソフトを買ったというお話は、メルマガ第4号「税務署と保健所に行きました(2006/8/6)」に書きました。

その後やったことと言えば、そのソフトを使って、とにかく日々の収入と支出を余さず入力していくということです。そのソフトはよくできてまして、「簡単取引入力」というのを使うと、何月何日、○○商店で買い物をして××円払ったなどという普通の感覚で取引を入力すると、ちゃーんと帳簿上に、借方には仕入高、貸方には現金で××円と仕訳を記入してくれるんです。蕎麦屋なんて単純なものですから、ほとんどの取引はこれでOKです。

ところがですね、時々どうしていいのかわからないことがあるんです。例えば「水光熱費はこれまでどおり家計から引き落としで払っちゃってるわけで、ほっとくと事業の経費には計上されないんですが、どうしたらいいんでしょうか」みたいなことです。そうすると、それは青色申告会に聞くわけです。そうすると「それは振替伝票というので借方は水光熱費、貸方は事業主借で全額入力しておいて、最後決算の時に家事按分するのが良いです」などと教えてくれるわけです。

この青色申告会というのはどうも不思議な組織でありまして、社団法人なのですが、管轄税務署ごとに都内だけで36法人、19万人の会員がいるんだそうです。何をやっているかというと、一番は「帳簿への記入、決算・申告指導」ということで、ホームページによりますと・・・
「事業を始めたばかりで記帳について何も知らなくても大丈夫。記帳の初歩から上手な決算・申告の仕方を、必要に応じ専門家の応援も受けながら、わかるまで親切にご指導いたします(個別指導もご利用下さい)。青色申告会はどんな時でもあなたの心強い味方です。 」
とありまして、まさに私のためにあるようなものです。もちろんタダではありません。1ヶ月1500円なりの会費を払わなくてはなりません。まあしかし、好きな時に電話ででも面談ででも何でも相談に乗ってくれるというのは本当で、今回は本当にお世話になりましたし、助かりました。

で、決算ですが、青色申告をするためにはいわゆるP/LやB/Sを作らねばならないわけで、まあ見るのはしょっちゅう見てたわけですが、自分で作るというのはめんどくさいなあと思っていました。ところが、それはソフトが自動的に作成してくれるんです。日々の取引を全て入力し終わって、先ほどの家事按分などいくつかの決算仕訳を入力して「決算書類をプリントアウト」、とすると、きれいに出来上がった損益計算書、その明細書、貸借対照表がパタパタっと出てくるんですね。それを持って青色申告会に行き、それは事業所得の分だけなので前半の給与所得などの分を全部通算して、確定申告書Bというものに記載する数字を計算してもらい、添付書類の整理をしてもらいました。私の場合はネクスウェイからの収入もちょっとあって事業決算を二つやらなくてはならなかったり、会社を辞める際のいくつかの精算がややこしいかったりして、担当の方も周りの人に確認したり、一度などは税務署まで(隣のビルですが)走って確認しに行ってくれたりとか、結構大変そうでした。お世話をかけました。

それをもとに「所得税の確定申告書B」なる書類を作成します。そしてその申告書や決算書類に「青色申告会」というハンコを押してもらいます。これはちゃんと指導をしましたよというシルシで、これがあると税務署では黙って何も言わずにOK、なのかどうかは知りませんが、ともかくもそれを持って隣の税務署に行きます。税務署というのはどこもそうかもしれませんが、秋までは閑散としていた駐車場に、にわか作りのプレハブの建物がドーンと建って、入り口ではおじさんが愛想よく「申告ですか。書類はできてますか。ハイではこちらに」なんて、免許書き換えの呼び込みを思わせます。入るとそこに机と椅子がバーっと並んでいて、おじさんおばさんがせっせと申告書を書いており、職員の方は黄色い腕章をつけてあちこち飛び回りながら皆さんの質問に答えています。そうそう、あの眼鏡美人にも再会しました。残念ながら今回は何も聞く事がないので声もかけず、プレハブの一番奥にある提出窓口に直行。例によって青い収受印をポンポンと押してくれて、「ハイこれで申告は終わりです。ご苦労様でした」の一声で、初めての青色申告は無事終了しました。

もちろんこれで終わりなのか、何か問い合わせでもあるのか、それは今のところ不明ですが。

ところで青色申告というのは申告書類が青いのだとモノの本には書いてあり、シャウプ博士が運転手に日本人は青色というとどう感じるのかと問うたところ、青空のようなすっきりとした気持ちの良い色だと答えたのでそう決めたという、よくわからない話まであるのですが、今ハタと気づいたのですが青い色をした紙にはついぞお目にかかりませんでした。3枚複写の白い申告書の上のほうに種類という欄があり「青色」というところに○をしたのが、あれがきっとそうだったんでしょう。残念です。

さて、話は変わりますが、蕎麦さかいのリビング蕎麦の営業日を金・土・日に増やさせていただいたことは前回書きましたが、おかげさまで結構お声をかけていただけるようになってきました。そして「いつが空いているのかわかるといいんだけど」というご要望を頂戴いたしましたので、予約状況がわかるページを作りました。こちらです。
http://soba-sakai.com/living-yoyakujoukyou.html
どうぞ皆様、思い立たれましたらここをご確認の上、ご予約ください。今のところ一日一組ですので、昼でも夜でも時間も何時でも結構です。
蕎麦さかい、今回の申告所得はマイナスでしたが、来年は何とかプラスにすべく、がんばります。よろしくお願いいたします。



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