13号 あけましておめでとうございます (2007/1/3)
蕎麦さかいメルマガをお読みいただいている皆様、あけましておめでとうございます。
穏やかなお天気が続く年末年始ですね。どなた様も健やかなお正月をお迎えのことと存じます。

蕎麦さかいも初めてのお正月を迎えました。と言うより、初めての年越し蕎麦シーズンを無事乗り切りました、と言った方が実感に合っています。ご注文くださった皆様、本当にありがとうございました。前回のメールで、12月31日到着分はもしかしたら限界か、と書きましたが、本当に受注制限をお願いするに至ってしまいました。30日着への変更に快くご協力いただいた皆様、ありがとうございました。「大晦日じゃないんだったらいらないよ」とおっしゃった方は、実は1人もいらっしゃらず、感激です。皆様の暖かさが身にしみました。

突然ですがここで問題です。年越し蕎麦のご注文数と、10月の開業からそれまでの宅配とお届けすべてのご注文数と、どちらが多かったでしょうか?

正解は、「年越し蕎麦の方が多かった」です。すごいですね。

29日30日31日の3日間でなんと230人前のご注文をいただきました。ですのでひたすら蕎麦を打ちました。特に30日は朝から晩まで打ちっぱなしで、それでもようやく間に合ったというところで、受注制限してなかったら危ないところでした。来年は何とかしてさらに生産能力をアップさせたいものだと思います。と申しましても、あらかじめ作っておくなんてできませんし、機械で量産するわけにももちろんいかず、果たしてどうしたらよいものやら、思案中であります。何か良い知恵があれば、ぜひ教えてください。

で、この3日間で、思ったことが二つあります。

一つは、これまでプロのお蕎麦屋さんに習った手打ちの技術は、こうやって大量の蕎麦を打つための技術だったんだなあ、ということです。いつもは1キロくらいの玉を一つ二つ打つだけなので、カタチは習ったとおりにしていても、そのありがたみはわかっていなかったのです。それが今回は2キロ近い大玉を連続して打ったので、初めてその威力を実感しました。具体的には、例えば丸出しの最初の時に腕を伸ばして体重をかけるとか、棒で伸す時も体重をかけて小刻みに伸していくとか、コネのときも腕を伸ばして、上からだけでなく半ば前方に押し出すようにこねるとか・・・ いやこれは、やってみなければわからないですが、眼からウロコと言うか、新鮮な発見でした。

何でもそうなのでしょうが、教えというものは、その状況に立ち至ってみないと本当にはわからないものなのですね。でも一方でカタチだけでも普段からやって身に着けておかないと、いざと言う時に実践できないものでもありましょう。深いなあ。

もう一つは、これって本当に幸せだなあということです。ひたすら無心で蕎麦を打つ。こうやって蕎麦が打てる。たくさんたくさん。そして皆さんに食べていただける。ああ幸せだなあって、そう思いながらやってました。そして思ったのは、「趣味を仕事にしたら、不幸になるよ」というのが、実はウソだったってことです。これは、心のどこかにちょっと引っかかっていたのです。よく聞く言葉じゃないですか。もちろん私がやっているのは仕事と言ってもまだまだ甘いものだから、ということもあります。しかし好きなことを仕事に出来るというのは、やはりこれは幸せなことではないでしょうか。ありがたいありがたい。

もちろん、仕事でやるのは容易じゃないです。体もしんどいし、せっかく年越し蕎麦を注文いただいたのを出来ませんでしたって言うわけには絶対いかないから、年末は絶対風邪はひけないって思ってました。私はひたすら蕎麦を打ってるだけですが、家内はおつゆを作って鴨をやって包装して箱詰めしてと、こちらも大変でした。だけど、31日に全部終わって、考えてみれば今年は200人を越える方々に、蕎麦さかいの蕎麦でお年越しをしていただけるなんて、本当に感激だねえ、と家内ともども話したことです。ありがとうございました。

というわけで、今年のお正月、元日は疲れ果ててゆっくりしておりました。でも昨日は元気になって、ホームページの写真を大幅にリニューアルいたしました。実は先日、ある写真館で写真を撮ってもらったんです。スタジオに蕎麦打ち道具一式を持ち込みましてね。蕎麦打ちの過程と、出来上がった蕎麦で宅配用のセットの写真と調理して盛り付けた写真と、さらに二人のプロフィール写真と、盛りだくさんに撮ってもらいました。なかなか楽しかったですよ。見てみてください。

そして今日3日は、いろいろ苦労をかけるねということで、二人で銀座に行き、妻にささやかなプレゼントを買いました。(ここだけの話ですが、利益は軽く吹っ飛びました)

そしてそして、新年を期に今年から、リビング蕎麦のご予約を承る曜日を増やさせていただくことが、従業員会議で決定いたしました。従来は日曜の夜だけとしておりましたものを、金曜、土曜、日曜の昼および夜、ということにさせていただきます。また、それ以外の曜日でもご要望があればご相談させていただきます。どうぞお越しください。

それでは、今年2007年が、皆様にとって良い年でありますようお祈りしております。お互い、がんばりましょう。


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